21世紀日本のキーワードは「魔法」

日本というのは、要するに、東大出の政官財が、日本を西洋列強に追いつかせる事業を請け負いましょう、と言って、やってきて、それで実際追いついて、少なくともインフラ整備についてはすることがなくなった。今は、昔の請負業者(リタイア老人)が、日本をここまで育ててやった当然の役得だとばかりに、甘い汁をむさぼっている。もう国のことは考えていない。いや、正確にいえば何か考えてはいるだろうが、太平楽だけに遅々として進まない。国外から大したショックがないからだろう。

物質的に頭打ちになったから、今度は何をする気か。私は情報社会だと思っている。基盤ができたので、その上で魔法を使って人々を操るわけである。21世紀は完全なバーチャルの世界になる。テレビゲームはその伏線だった。これからは、ITによって脳に定義を植え込み、適当な入力に対して即座に反射を返すようにするという社会になるだろう。その無媒介によって人々がコントロールされる社会になるわけである。