日本社会がつまらない理由

要するに現代人の生きている場所は言語的造形物にすぎないから、言語的に理解してしまえばそれで終わりだからだろう。言語に絶するもので溢れているのが本当に豊かな社会だが、今の日本にはそれがない。人間さえも言語的造形物になってしまった。もはや自然な付き合いも知的創造もない。あらかじめ決まったように物事が進行する。ある立場に立てば、明晰な言語で整理されてしまう。大人になると、金が全て。金のために生きている。自然なものは何もない。そこまでくると、先が見える。言語ですべて捕まえてしまえば、すべてが現在化し、未来が消える。当たり前だろう。死ねば苦痛はないが、未来も豊かさもない。実につまらない。いまでは、10代の若者さえ、そのように老化している。受験に失敗したら、人生終わり。就職に失敗したので、自殺。あほかと。本来の人間社会は人生はそんな機械みたいなものではない。支配者は、社会の作り方を変えるべきだ。