よい子と言うのは、したり顔で座右の銘を挙げたり、火中の栗は拾わない的な「スマートな」考えを披露するなど、表面的には色々賢そうなことを言うが、彼ら彼女らの念頭にあるのは常に「上に逆らっても勝てないという諦め」「自分だけはうまく生きたいという保身意識」だけである。よい子が持っている座右の銘などは、すべてその為のものである。表面上はきらびやかな座右の銘で着飾っているけれども、それをぜんぶひっかぺがせば、あるのは、奴隷意識と保身意識だけだ。誰も革命心や遊び心を本気で持っていないし、だからこんなつまらない国に堕したわけである。そう言って聞かせたところで、自分が壊れるから、どうせ理解しようとしないのだろう。