世の中に流されている一見公平な世論の裏には何があるのかに注意しろ

今の日本は経済利益追求第一で、人々の目に付かないところで、「法と経済学」とか経済学の研究がすさまじい勢いでなされている。そこでもたらされた研究結果が実現できるように、学者たちが民法や商法の規定を改廃する作業を急ピッチで進めている。公表されるものは一見法的イデオロギーに包まれた公平なもののようにみえるが、背後にある利益至上主義イデオロギーはおぞましいものである。もともと利益至上主義を実現するための法律なので、外観に惑わされてはいけない。法律だけではなく、世の中に流されている一見して政治色のない建前の背後にはどんな黒い意図が張り付いているのか、それに注意しておかないといけない。